きのう何観れた?その6。

 

本当は昨日感想書きたかったけど、きのう何観れた?ってぐらいだから我慢した。

 

 

「結末は決して人に言わないでください」

映画の宣伝でこれを述べる映画に貴方は何を思いますか?

感の良い映画マニアならその映画の内容を察する事が出来ます。

普通の人ならその映画が面白かったらその結末は言わずに人にオススメします。

わざわざそれを念押しすると言う事は…

 

 

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ハイ!…と、言う訳で2月5日は「大怪獣のあとしまつ」を観まんた。

公開初日にSNSでの酷評で話題になってしまったこの映画。

しかし観ずにそれを鵜呑みにする訳にはいかない。ちゃんと内容を確認しない事には。

…と、言うよりは元々、特撮映画が好きな人間なら最初から興味を持っていたのです。

…ですが、公開前CMで結末を〜って言っちゃってたんですよねこの映画。

…イキナリ嫌なフラグが立っていたのであるw

 

先ずこの映画を特撮映画として観るか、テレビ局系映画として観るかで評価が変わるのです。

酷評している人達はこの映画を特撮映画として観てしまったから酷評しているのだ。

…どう考えても題材的に特撮映画でしょ?

いやそうではない。

この映画は完全にパロディ映画なのである。

ちゅーかまー特撮オタなら誰もが考える怪獣映画のその後の時点で2次創作のパロディなのは判るもんなんだが…

特撮オタはシンゴジ路線でその後を求めてしまっていたのだ。

フラッシュゴードンを観に来たと思ってたらフレッシュゴードンを観せられたのである。

そりゃ特撮オタはぶち切れ金剛にならざるを得ない。

 

ではテレビ局系映画として観に来て酷評している人達は…

いや我がSNSでのフォロワーはオタクばっかなのでそっち目的で観に行った人が皆無なのでこの映画を観てどう思ったかはちょっと分からない…

しかし上映中の観客の反応で何となくは想像が出来る。

パロディ映画なのでギャグが要所要所で出てくるのだが…くすりとも笑い声が聞こえてこないのだ。

普通の映画ならちょっとしたギャグで笑い声が聞こえてくるものだ。

それが異常なぐらい劇場内が静まり返っている。一体どう言う事なのか?

そりゃそうだ。

まるで面白くないのだ。

駄々滑りなのだ。

しかもその駄々滑りのギャグをこれでもかこれでもかと延々と観せ続けられるのだ。

2時間も。

はっきし言ってこれはキツい。

ギャグ受けは個人差があるとは言え、全部が全部のギャグが面白くないってどう考えても脚本家のギャグセンスが皆無としか思えない。

しかもギャグが面白くないだけではないのだ。

このご時世に脈絡の全く無い下ネタも連発してくるのだ。

それも当然の如くまるで面白くない。

まるで笑えないギャグとまるで笑えない下ネタをこれでもかこれでもかと延々と観せ続けられるのだ。

2時間も。

 

…これでは特撮オタも大激怒どころか普通の映画として観に来た一般客も大激怒するのではないだろうか?

こんなの観せられたら新日なら暴動もんですよ。

 

しかし全く誉められない訳ではない。

この題材を映画にしようとしてくれた事。

この題材でこのキャスティングなら土下座モノの豪華俳優陣。

そしてCG。

あぁ…何故これでこの映画面白くならなかったのだろう…

そんなもん答えは一つしかない。

 

監督・脚本の三木聡

 

明らかにこの人の所為である。

ハッキシ言ってこの人に監督と脚本家としてのセンスは無い。

無いと断言せざるを得ない。

全ての作品を観た訳ではないが、これを観せられたらそう言うしかない。

他の作品は面白いのにこれだけが面白くないのだとしたらやはり監督としてセンスが無いのだ。

もしかしたらそうせざるを得ない事情があった?

だったら尚の事、監督としてのセンスが無いのだ。

それら全ての事情を映画として上手に纏めるのが監督の手腕が問われる所でしょうが。

それが出来ないと言うのならもう監督を廃業する事をお勧めしたい。

 

 

…実は映画が面白い面白くない…てのは、博打みたいなもんで面白くなかったらそれはもう仕方ない事なんだよね。

俺がこの映画で1番許せない事って、この映画のせいで、怪獣映画のその後っで題材がもう使えないって事。

しかもその題材を無茶苦茶不味く調理されてしまったんだから。

折角、映画の潤沢な資金で2次創作ネタを映像化するって特撮オタ歓喜の題材だったのに…